国際対がん連合(Union for International Cancer Control:UICC)は、1933年に設立された、世界最大規模の民間対がん組織の連合体です。世界171か国から1100以上の団体が参加しており、本部はスイス・ジュネーブに置かれています。
UICCは、がんの制圧を中心に活動し、世界保健機関(WHO)の政策を支持するとともに、民間の立場からその実現に協力しています。主な活動内容は、世界中の対がん組織を結集し、政策提言やキャンペーンを行うことです。
重要な行事として、2年ごとに開催される世界がん会議、世界がんリーダーサミット、そして毎年2月4日に実施される「世界対がんデー」があります。2006年の世界がん会議では、「世界対がん宣言」が採択され、世界各国が努力すべき方向性が示されました。その後、2013年には9項目に整理され、2025年までに「生涯をカバーする有効ながん制御システムの確立」などの目標達成を目指しています。
UICCは、タバコ規制、非感染性疾患対策、小児がん支援、がん疼痛救済など、緊急性の高いテーマにも積極的に取り組んでいます。これにより、がんに関する知識や情報の普及、治療環境の改善、そして患者や家族への支援が進められています。
日本では、UICC日本委員会が設置され、公益財団法人がん研究会が事務局を務めています。加盟組織は、主要ながん専門学会、がんセンター、研究所、研究基金、病院、対がん協会など31団体で構成され、日本国内でのがん対策を支える役割を担っています。
公益財団法人がん研究会UICC (国際対がん連合) 日本委員会
発行:長崎通信社
