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軍艦島を望む香りの名所「2026 のもざき水仙まつり」開催中

長崎市野母崎地区において、「2026 のもざき水仙まつり」が開催されている。開催期間は令和8年1月31日から2月15日までで、会場は長崎半島の先端に位置する「水仙の丘」(長崎市野母町562番地1、長崎のもざき恐竜パーク内)である。


野母崎の水仙の丘は、斜面一帯に咲き誇る水仙と、その先に広がる軍艦島の眺望が調和した景観が特徴。さらに、水仙の芳香と潮の香りを同時に楽しめることから、長崎県内で唯一、環境省の「かおり風景100選」に選定されている名所として有名だ。


祭り期間中は、毎週日曜日に数量限定で水仙の花束が来場者にプレゼントされるほか、最終日には振る舞い鍋が無料で提供される。また、野母崎地区の飲食店や観光スポットを巡るスタンプラリーも実施され、スタンプを集めると野母崎の特産品が当たる企画となっており、花、食、温泉、世界遺産という野母崎ならではの魅力を一度に楽しめる内容となっている。


野母崎地区では、温暖な気候特性を生かした冬期開花の花栽培が古くから行われてきたが、中でも水仙は風土に適しており、野山や田畑の畔などに自生する身近な花であった。水仙の栽培は戦前から行われていたものの、戦後の食料不足の時代には一時中断された。しかし、昭和30年前後から再び栽培が始まり、昭和30年代後半には本格的な生産と長崎市場への出荷が行われるようになった。


昭和60年には県外出荷が開始され、「長崎水仙」として大阪花市場へ出荷されるようになった。品質の高さが評価され、福井県の越前水仙、千葉県の房州水仙、兵庫県の淡路水仙といった全国の主要産地と比べても高値で取引され、「日本一」と称されるようになった。


こうした背景を受け、旧野母崎町では昭和61年度に「水仙の里づくり」を提唱し、水仙の里づくり推進委員会を設置した。町、農協、生産者が一体となり、県農業改良普及所の技術指導を受けながら栽培面積の拡大や技術向上に取り組むとともに、水仙まつりを通じた積極的なPRを続けてきた。


現在の水仙の丘は、昭和63年から平成元年にかけて実施された「ふるさと創生事業」の資金を活用して整備されたものであり、のもざき恐竜パーク整備の際にも景観を損なわないよう、従来の姿を残した形で維持されている。


冬の野母崎を代表する風物詩として、自然、歴史、香りを体感できる「のもざき水仙まつり」は、訪れる人々に季節の彩りと地域の魅力を伝えている。


長崎市:のもざき水仙まつり


発行元:長崎通信社

提供元:長崎市