〚大村湾の概要〛
大村湾は長崎県のほぼ中央部に位置する内湾で、東西約12キロメートル、南北約25キロメートル、周囲はおよそ280キロメートル、面積は約320平方キロメートルに及ぶ。水深は中央部で約18メートル。西側は西彼杵(にしそのぎ)半島に接し、北部では急潮が渦巻く針尾瀬戸(はりおせと)と早岐瀬戸(はいきせと)によって外海(佐世保湾)へと通じている。
流入する河川は、東部の大村扇状地を流れる彼杵川・川棚川などをはじめとする24水系35河川で、湾内には大串湾・形上湾・時津湾・長与浦・津水湾などの支湾がある。沿岸一帯および周辺の丘陵・山地を含む地域は「大村湾県立公園」として指定されている。
〚大村湾の名前の命名〛
「大村湾」という名称は、寛文元年(1661年)、長崎出島のオランダ商館長(ヘンドリック・インダイクともいわれる)が命名したと伝えられる(シーボルト『江戸参府紀行』)。なお、かつては「琴湖(きんこ)」とも呼ばれていた。
〚別名〛
大村湾は、「琴の湖」(ことのうみ)とも呼ばれています。「琴の湖」(ことのうみ)という呼称は、穏やかな波が海岸に打ち寄せる様子から、江戸時代の学者・頼山陽が「琴の音のような波の音、湖のような穏やかな海」と歌ったことに由来し、名付けたと伝えられています。四方を陸に囲まれた内海であることから、琵琶湖にたとえられることもあります。
他には「琴湖」(きんこ)、「琴海」(きんかい)、「琴の海」(ことのうみ)などと呼ばれます。
〚湾と湖の違い〛
「湾」と「湖」の主な違いは、海との接続性であり、湾は海が陸地に大きく入り込んでいる海面であり、湖は海と隔絶された内陸の水域です。海に面している場合は「湾」、完全に陸地で囲まれている場合は「湖」となります。
発行元:長崎通信社
